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2013年5月

2013年5月28日 (火)

大勢の参加ありがとうございました!「みんなで田植え!&さなぶり交流会」

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フェイスブック等でお伝えしていました通り、さる5月25日(土)山形県置賜総合支庁避難者交流推進事業 ・ レインボープラン“絆”循環プロジェクト「みんなで田植え!&さなぶり交流会」が実施されました。

午前10時から行われた田植えには長井市民のみならず東根市、山形市、米沢市から、遠くは神奈川県からの参加者もあり、福島県から長井市に避難している家族を囲んで総勢60名以上のにぎやかなものとなりました。妻と子供を長井市に避難させ福島に残り家族を支える父親も2名福島から駆け付けてくれ、久々の家族の時間を田植えを通じて過ごす様子はとても心温まるものでした。

多くのメディアが見守る中、約40aの田んぼで、大人から子供まで慣れない手つきで苗を手植えしましたが、お父さん、お母さんも田植えは初めてという方がほとんどで、親子共々「新鮮な体験だった。」と話すのが印象的でした。

今回植えた「さわのはな」は今年の春発売になった鈴木酒造長井蔵さんの手による「純米吟醸酒『甦る』」の来春用の原料となるもので、その酒粕からは長井の和菓子屋「萬寿屋」さん、洋菓子屋「ブランドォーレ」さんのお菓子も作られるとあって、参加者は皆、それを味わう日をとても楽しみにしています。

どちら商品も売り上げの一部を福島からの避難児童の教育に充てるというものですので、「田植えで応援したあとは食べて応援!」といったところでしょうか。

夜の交流イヴェントも私たちの取り組みに縁のある方々が集まりいただき、昨年は見られなかった地元の支援団体の方々も参加されとても楽しい時間を過ごす事ができました。

みなさん、ありがとうございました! 今後も交流事業は続きますのでまたの参加をお待ち致しております!

最後に「さなぶり交流会プログラム」より避難者からの言葉をお届けしたいと思います。

震災及び原発事故から2年2ヶ月が経過しました。
昨年のさなぶり交流会のプログラムの中で私は「経済を優先する社会から生命を優先する社会への転換を」との願いを込めて「復興は復元ではなく転換」と記しました。そしてそのような思いを抱えながら野菜作りや酒米作りに取り組み、避難者自らが主体となり被災地のために安心・安全野菜を届ける活動=「“絆”循環プロジェクト」を継続してまいりました。それもひとえに市民農場はじめ多くの方々の力添えがあったからこそと感謝致しております。

私が避難し定住する事を決めた長井市はレインボープランで知られているまちです。

廃棄してしまえばただのゴミに過ぎないものを、微生物の力を借り「発酵」させることでそれを生活と環境に有益なコンポストへと転換させる。更にそれを農地に還元させる取り組みを「いのちの循環」と呼ぶ長井だからこそ私たち避難者はこの2年安心して避難生活を送れたのだと思います。

ネット上では最早「棄民」とまで揶揄される福島県人としての私もまた長井の多くの皆様から寄せられた「思いやり」や「共感」という「心の微生物」の働きにより「発酵」させられた一人であります。

思えば私たちは「経済発展」という言葉に惑わされて多くのもの切り捨ててきました。世界史上例のない大規模な環境汚染=原発事故を引き起こし、現在も継続中という現状がある以上、もう「発展」ではなくて切り捨ててきたものを「発酵」させるということにしたらどうでしょう? 避難者、被災者、高齢者、子供たち、女性たちなどなど…。

私はそこに希望を見ます。

「震災&原発事故の記憶の風化」が最近では危惧されているようですが、長井では「風化」しているのではないのです。「発酵」しているのです。

本日の交流会もまた「心の微生物」溢れる「発酵タイム」になることを願っております。みなさん楽しみましょう!
                         福島県いわき市出身 T.M      


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