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2012年4月16日 (月)

福島県避難者農場「福幸ファーム」〜「絆」循環プロジェクト

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昨年の10月の段階で福島第一原発で働いた人の数はのべで約48万人だそうです。約半年で約50万人と大雑把に勘定したとしても1年で100万人、10年で1000万人です。原発の収束に30年〜40年かかるとの説でいけば、それを達成するためにはのべで3000万人〜4000万人の労働者が必要なわけです。割合でいけば2050年に日本の人口は9000万台にまで減少すると言われていますから、女性、子供を除いたとしても成人男性は皆、一生のうち一度は原発で働く事になります。

さらに常識として若者から行かせる訳にはいかないとの理由で高齢者がその作業にあたるとなれば、日本人は人生の終焉にさしかかる頃に原発での作業がセッティングされているという社会になり、それはすでに現実のものとなりつつあります。

その現実をどれほどの人が認識しているのでしょうか? 

福島第一原子力発電所の事故は私たちの社会を一瞬にしてそのような姿に変えてしまいました…。

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 昨日の日曜日は好天に恵まれる中、福島県からの避難者による野菜づくり「『絆』循環プロジェクト」の3回目の作業が行われました。
 これまで参加を表明してはいたものの仕事の都合でなかなか参加出来ずにいたご家庭もこの日は全員参加することができ、これまでの中で最多参加者(大人12人、子供17人!!)で農作業に臨む事ができました。

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Mini_120415_10310001この日は竹田理事長から午前中はレタスの鉢上げ(苗床で成長したレタスの苗を一本ずつ四角升のポットに移し替える作業)、午後はジャガイモの芽切り&床植えを行うとの予定を告げられ作業を開始。
みなハウスの中はで「暑い暑い」と言いながらも、細かい作業に真剣に取り組み、やく2000株ものレタスの苗を移し替える事ができました。(子供達は30分もすると川沿いの運動場へとスタコラサッサ!福島・いわき・富岡からの避難者のSさん、Hさん、Kさんが“保育”を担当してくれました。)

お昼は皆で最上川沿いの運動場に移動し、それぞれが用意したお弁当を広げてプチピクニック。おかずやお菓子を交換したり、サッカーボールを蹴ったり、フリスビーをしたり…
と、とても癒される時間です。

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午後はジャガイモの「芽切り」から。一つのジャガイモの芽を無駄にせず、ひとかけらに一つの芽を残しながらそれを5〜6片に切り分ける作業です。ひとかけらから10個のジャガイモが採れるとすれば、切り分ける前のひとつから50〜60個のジャガイモが収穫出来る事になります。最小にして最大の効果を得る。農の極意を間近で感じ、皆思わず「え〜、スゴい!!」

「バランスよく同じぐらいの大きさに切るためには最初の一刃目が大切、これは頭の体操です。」というのが竹田理事長からのアドバイス。おばちゃんから小学生まで頭をひねりながら作業に取り組んでいました。
芽きりのあとの「床植え」(芽を上にして土に埋め込む)で本日の作業は終了。竹田さんからレインボー認証のキュウリをもらって皆で家路に着きました。

でもこの避難者たち、ここで簡単には終わりません。心地よい疲れが残る中、どこからか、
「今日は上手いビールが飲めそうだ。」との声。相馬市から避難して来たSさんからすぐに「私の家(部屋)でやりませんか?」との申し出があり夜は6:30から大人も子供も交えた「大宴会」となったのでした。

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さて、この宴会、福島からの避難者が集まるとなれば出るのはやはり「原発話」。冒頭の記述は実は飲み会の中である人の口からでた話しですが、今日のような一日を子供にも孫にも残してやりたいと思うのは避難者の方々だけではないはずです。あたりまえの1日ですが、未来の子供達にもこんな1日がありますように、そして人生の終焉にはこのような日々が待ち受けていますようにと願わずにはいられません。この席で福島県避難者の農場を「福幸ファーム」と名付けました。

長井市の先人たちが残してくれた豊かな自然に見守られながら、私たちのプロジェクトは続きます。


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コメント

緊急お知らせです!!
西の置賜葉山にはまだ残雪が残り、昨日までは冷たい風が時おり吹いて、農作物の生育が心配でしたが今日は久しぶりに暖かな好天、農作業日和でした。
絆プロジェクトのみなさんが子供ずれでネギの定植作業、そこを「さくらんぼTV」の取材クルーがカメラで追い、インタビューをされていました。
 放映は本日18:15から同TVのローカルニュースでの予定でしたが、大きなニュースが入ったとのことで、明15日(火)の同時刻・同番組に変更されました。
(ただいま、TV局から連絡がはいりましたので知らせします。)

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